現在、LTOは第1世代(LTO1)から第9世代(LTO9)まで製品化されており、第14世代(LTO14)までのロードマップが公開されています。
ここでは、LTO導入にあたり世代を選ぶヒントを紹介していきます。
LTOの世代とは
LTOのロードマップ
現在、第12世代までのロードマップが公開されています。
LTO全世代と、ドライブ・メディアの互換性
LTOドライブとLTOデータカートリッジ(メディア)には下位互換があります。
LTO7までのドライブは、1世代下のメディアでの読み書き、2世代下のメディアの読み込み互換があります。
LTO8、LTO9ドライブは、1世代下のメディアの読み書き互換があります。
選び方のヒント
LTFSに対応しているのはLTO5以降の世代になるので、LTO5(注)、LTO6(注)、LTO7、LTO8、LTO9の中から決めましょう。
選ぶ際のポイントは、容量・転送速度・予算から最も最適な世代を選ぶと良いでしょう。
─ 2019年11月追記 ─
(注)LTO5とLTO6の一部ドライブは販売終了しているメーカーがございます。終息傾向にあるため高額になる場合がございます。
─ 2023年04月追記 ─
(注)LTO5とLTO6のドライブは全メーカーで販売終了しています。LTO7以降でご検討ください。
─ 2024年10月追記 ─
(注)物価高の影響でLTOドライブも値上げ傾向にあり、突然大幅な値上げになる場合があります。下記価格帯は目安となります。
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容量(※1) |
転送速度(※2) |
価格(※3) |
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LTO5 |
1.5TB
3.0TB |
最大140 MB/s
最大280 MB/s |
販売終了 |
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LTO6 |
2.5TB
6.25TB |
最大160 MB/s
最大400 MB/s |
販売終了 |
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LTO7 |
6.0TB
15TB |
最大300 MB/s
最大750 MB/s |
70万円台~ |
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LTO8 |
12TB
45TB |
最大300 MB/s
最大750 MB/s |
80万円台~ |
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LTO9 |
18TB
30TB |
最大300 MB/s
最大750 MB/s |
80万円台~ |
(※1)=1行目:非圧縮時、2行目:圧縮時
(※2)=1行目:非圧縮時、2行目:圧縮時
(※3)=シングルドライブ単体価格
LTOメディア容量に関する注意点
非圧縮容量と圧縮容量
LTOデータカートリッジの記憶容量は、非圧縮容量と圧縮容量の記載があります。
例えば、LTO9の容量は「18TB(非圧縮時)/45TB(圧縮時)」です。
では、書き込むデータを圧縮すれば45TBのデータが書き込めるのかというと、少し違うのです。
LTOドライブは、”圧縮できるデータは自動で圧縮をかけて書き込む”という機能があります。
圧縮できるデータと、ほとんどできないデータがあり、形式により圧縮率は違いますが、
映像・音声・画像等はほとんど圧縮できません。
これらの形式のデータアーカイブを検討する際は、非圧縮容量で計算するのが妥当と言えます。
LTFSのインデックス領域を考慮する
LTOメディアをLTFSフォーマットすると、テープは”インデックス領域”と”コンテンツ領域”に分割されます。
インデックス領域は、データの場所やファイル名、データ容量等が記録される目次のような役割があります。
インデックス領域そのものの容量が大きくなることはありませんが、メディア1巻あたりの容量は少し余裕を持って考えておくと良いでしょう。
テープ跨(また)ぎについて
標準的なLTFSでは、テープを跨いだ書き込みはサポートされていないので注意が必要です。
一部アプライアンス製品では、テープ跨ぎをサポートしているものもございますので詳細はお問い合わせください。