LTOの初期設定

ドライブの使用準備とLTFSのインストール

ドライバとLTFSのインストール

LTOドライブとサーバの接続が完了したら、実際に使用するための準備(初期設定)を行います。
SAS接続 外付シングルドライブを例に、大まかな手順を紹介します。
実際の導入時には、必ずドライブメーカーの説明書等を参照してください。

①最新ドライバの入手とインストール

Windowsシステムの場合はLTOドライブのメーカーからドライバをダウンロードし、インストールします。
それ以外のOSの場合は、自動的にロードされますので、ドライバをアップグレードするにはパッチを適用します。

注意)一部ドライブでは、LTFSソフトウェアにドライバが含まれている場合があります。
   ドライブメーカーのダウンロードページで確認しましょう。


②LTFSソフトウェアの入手とインストール

LTFSソフトウェアも、ドライブのメーカーから無償で配布されています。
接続先サーバのOSに合わせて適切なものをダウンロードします。
ダウンロードしたインストールファイルを実行し、画面に沿ってインストールをします。


③正しくインストールされたか確認をする

LTFSの確認…LTFSのインストールが完了すると、スタートメニューにLTFSのメニューが作成されます。
インストール時にショートカットの作成を選択した場合は、デスクトップにもアイコンが表示されます。。

ドライブの確認…デバイスマネージャーで、LTOドライブがOSに認識されていることを確認します。

デバイスマネージャーでのLTOドライブ認識

LTFS使用時の注意事項

LTFS使用時には、いくつかの注意事項があります。
各ドライブメーカーのLTFSマニュアルをよく読み、アーカイブ作業を始める前に確認しておきましょう。
いくつか代表的な注意事項をご紹介します。

スリープモード/休止モードを無効に

LTFSではスリープ/休止(ハイバーネーション)からの復旧の際にデータ部とインデックス部に不整合が発生する可能性があります。
Windows7や8等のクライアントOSでは通常デフォルトでスリープモードが有効となっていますので、LTFSを使用する際には スリープ/休止モードを無効にして使用して下さい。


電源とイジェクト

書き込み中にテープの電源を落とすとデータ部とインデックス部に不整合が発生し、テープの終了マーク(EOD/EOT)が正常に 書き込まれない可能性が有ります。
復旧にはLTFS Check WizardからのDeepRecoveryを実行する必要が有ります。
また、LTFS以外の操作からテープの取り出しを行うと同様にインデックスの更新が行われない可能性が有ります。
ホストの電源を落とす前に右クリックメニューからテープを取り出してから、シャットダウンを行うようにしてください。


他のアプリケーションとの共有

LTFS for WindowsをインストールしたホストにApple社のiTunesがインストールされていると問題が発生し、 LTFSが動作しない事が解っております。
また、CA社ARCserve、Symantec社 Backup Exec等のデバイスを管理するサービスが起動しているとLTFSが正常に動作しない事が有ります。
LTFSを使用するホストはなるべくLTFS専用の物を用意することを推奨します。
また、LTFSで使用するテープドライブを他のアプリケーションと共有するような事もなるべく避けて頂ける様お願いします。


ファイルの更新は容量を消費

LTFS上でファイルの更新を行うと、実際には更新前のデータはテープ上から削除されず、更新後のデータがテープの後ろに書き足されます。
LTFS上のファイルの更新を行うと更新される毎にLTFSボリューム上の容量を消費しますのでご注意お願いします。

(「Tandberg Data LTFS for Windows」 マニュアルより抜粋)

LTFSのデモ環境

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<デモンストレーション>
弊社にてLTFSによるデータアーカイブのデモンストレーションを行っております。導入にご興味があるお客様で、操作感等どんな感じなのかまずはデモを見てみたいという場合は是非お気軽にお越しください。

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お客様の環境に合った機器の選択等はご相談いただければ弊社営業より提案いたします。導入に必要な機器類をまとめてお貸出可能です。